こんにちは、虹の風学修館の大石です。
先日の社会の授業では、自給率や工業地帯について勉強しました。
特に食料自給率(自国で消費する食料のうち、自国で生産している食料の割合)について、日本はとても低い水準となっています。
このような問題は、現実に起きている出来事です。
しかし、教科書の内容を勉強するとき、そういった実感を持って勉強することができているでしょうか。
「食料自給率40%」「日本の自給率は低い」といったようなことを覚えることで、テストで解答できます。それで満足してはいないでしょうか。
授業の中では、輸入が止まった場合にどのような食生活になるか、という具体例を出しながら食料自給率の話をしました。
すると、生徒からは、
「これしか食べられないの?」
「むしろ健康的かもしれない」
「肉をほとんど食べられないのは嫌だ」
といった、様々な意見があがりました。
そして、日本が輸入にどれだけ頼っているかを感じてくれたようでした。
地理の教科書では、様々な問題をグラフや資料付きで紹介してくれています。
それらを覚えることはとても大事なことだと、私も思います。しかし、覚えるだけでなく、実際に起こっている事実であるということ、問題解決のために何をしなくてはいけないかを考えること、そういったさらに一歩進んだところまで理解することも同じくらい大事なことではないでしょうか。
私の授業では、このような理解・実感を得られるようにしていきたいと考えています。