虹の風学修館 北浜南教室

幼児~中学生のための少人数制学習塾・虹の風学修館「北浜南教室」のブログです。
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小5クラス

北浜南小5 算数「円周」

こんにちは、虹の風学修館の大石です。

みなさんは、この数字が何かわかりますか?


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一番初めに注目すると、「3.1415……」となっています。
円の勉強を終えた人なら気づくかと思いますが、これは円周率を表したものです。

しかし、まだ円周率をやっていない二人にとってはわけのわからない数字です。
これを、1分間でどこまで覚えられるか、ゲームを行い、この数字に関心をもってもらったところで、どこからこの数字が出てくるのか考えてもらいました。


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机に置かれたいろいろなものを測ったりしながら、「3.14」を探しています。
円周と直径を測れたところで、この2つの数字から「3.14」が出てくることを伝えました。
足したり、かけたり、割ったり、ひいたりしながら「3.14」に近い数字が出たところで、まとめと確認を行いました。
二人とも理解と納得を返してくれていました。


小学校の算数では、「こうなるんだよ」と伝えれば、それで終わってしまう単元がいくつかあります。円周率もその一つです。
「円周率は3.14です。これを用いて、直径から円周を求め、円周から直径を求める練習をしましょう。」
これだけで、授業内で行った内容がすべて終わってしまうのですから、授業中にはえらく遠回りをしたと思います。

しかし、そのような授業から楽しさを見出すことができるでしょうか。
算数を楽しみ、算数を好きになってもらうためには、「なるものはなる」と覚える方法では限界があります。
私は、あたりまえのことを実際に確かめることで、算数の楽しさというものに触れていってもらいたいと思います。
そのため、これからも「本当にそうなるの?」と生徒に投げかけながら、様々な体験を用意していこうと考えています。

小学5年クラス 「千年の釘にいどむ」


こんにちは、虹の風学修館の大石です。

先日、国語の授業で「千年の釘にいどむ」という単元に入りました。
この話は、
薬師寺の再建で使用された釘をテーマにした、職人の精神の話です。

先日は、導入として、今回のテーマである釘に興味・関心を持ってもらえるように「釘打ち」を行いました。

釘、というものは、いろいろなところで見かけますが、実際に使うことはあまりありません。
そのため、今回は改めて釘を打ってもらうことにしました。

「意外とかたくてうまくささらない」
「ちょっと貸して、やってみる」

二人とも、夢中になって釘を打っていました。
途中で、打ち付けていたイスが壊れるというハプニングもあり、思っていたものは作れませんでしたが、二人とも釘を打てたことに満足できたようでした。


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その後、教科書に出てきた「古代の釘」の画像を見ながら、現代の釘との違いを発表してもらい、感想と合わせて文章を書いてもらいました。
いつも、「せめて○○行は書いてね」と言わないと1文で終わりにしてしまいがちな子どもたちですが、今回はいつもよりもたくさん書いてくれていました。

「伝えたいことがあれば、たくさん文章を書きたくなる」

自分の中に「伝えたいこと」がたくさんあれば、それを伝えるためにたくさんの文章を書きたくなり、それを続けると作文などを書くことがうまくなっていく。
私は、そうやって文章を書く力というのは伸びていくのではないかと思います。
実物を用意したり、画像や動画を見たり。「伝えたいこと」がたくさんある授業を目指して、今後もいろいろな準備をしていきます。  (大石)

小学5年生国語 「生き物は円柱形」

こんにちは、大石です。

前回の小学5年生の国語の授業では、「生き物は円柱形」という単元をやりました。

この中で、「円柱形は強い」「円柱形は速い」という主張があり、「だから、生き物の身体は円柱形で構成されている」と結論されています。

しかし、本当に円柱形は強いのか。速いのか。
実際に本文中にあるように新聞紙を使って確かめてみました。


新しいイメージ

左手に持っているのが新聞紙を丸めて作った円柱形の棒、右手に持っているのがたたんで作った角柱の棒です。
すでに角柱のほうはぐにゃぐにゃになってしまっています。
こういった体感よって、円柱形が丈夫な形であることを実感できたようでした。

本文の内容をより深く理解するため、これからもこういった体感をどんどん取り入れていきたいと思っています。

【小5C】算数下「体積」

 突然ですが、あなたは 1立方mと聞いて、ぱっと「この位の広さ」というのを、イメージすることができますか? 恥ずかしい話、少し前までの私にはできませんでした。小学5年生であれば、尚のことでしょう。
体積1

 これは、実際に小学5年生の算数の教科書に掲載されている一部です。一見、「1立方mの箱の横に同じ学年くらいの女の子を掲載して比較できるようになっているなんて、最近の教科書はこんなにイメージしやすい工夫がなされているのね…」なんて思ってしまいがちですが、実はこれこそ大きな落とし穴。なぜなら、背丈も肩幅も何もかも、彼女とまったく同じサイズの小学5年生などいないからです。教科書のイメージでいけば、1立方mの立方体の箱の中に入る人数は、せいぜい4人が限界なんじゃない?と思う方もいることでしょう。
しかし、実際は・・・
体積2

体積3s

 ご覧のように、4人が入ってもまだまだ十分なスペースがあることが分かります。また、背丈についても、教科書のイメージ図通りのお子さんばかりではないことも考えなくてはいけません。
教科書の図は、あくまで目安であって実際のそれとは異なっているものです。そのことを、子どもたちが十分に理解しているかと言えば、それはノーです。子どもたちは見たものを、見たままに頭の中でイメージとして作り上げ、自分の中の一体験として、それを積み上げていきます。学校の授業の中で、この図をさらっと取り上げられただけであれば、なおさらです。実際に「この写真、本当はね・・」なんて、説明してくれる先生はごく稀でしょう。
 だからこそ、教科書をただ見てイメージを膨らめるのではなく、本当のものを実際に作って、その大きさを体感することが大切になってくるのです。
体積4

体積5

 今回のような「自分たちで作った」という体験は、一つひとつ子どもたちの中に蓄積されていくことでしょう。そして、これが「あの時はこうしたから、次はこうしてみよう」といった発想や、「あの時できたんだから、今回もできる」といった自信に繋がっていくのです。

 この日、作った1立方mの箱の中に入った生徒たち。

「来週もこの箱の中に入りたい!!」
 どの生徒も満足感溢れる笑顔を見せてくれました。準備も、製作も大掛かりではあったけど、(やって良かった・・・)。心からそう思える授業となりました。 

 (岩瀬)

【小5B】国語上「見立てる」 ~“見立てる”って何だろう?~

小5Bクラスでは、「見立てる」の単元に入りました。この単元では、あやとりを例に、ある物を別のものに見立てるとき、人は想像力を働かせていること、それは地域によって少しずつ異なってくることを学習します。

 私は教科書の内容に入る前、説明文のタイトルの意味について、子どもたちに聞いてみました。
 いつものように、「見ること!」「立てること!」「立てるって何を?」「まさか家じゃないしねぇ…」。口々に自分たちの予想を発言する子どもたち。しかし、それ以上に思いつかなかったようで、最後はみんな黙りこんでしまいました。
 そこで、私が一言。
「これって何に見える!?」とストライプの色の付いた消しゴムを掲げて見せると・・・
「消しゴム!」「四角!」「しましま模様だけ見たら、しまうま!でも、形全然違うや、あはは~」。笑いの中に鍵となるキーワードが早くも飛び出しました。「いま、しまうまって言ってくれたよね?それが見立てる、ってことなんだよ」。私がそう言うと、子どもたちの目が途端に輝きました。

「分かった!見立てる、って、(あるものを)別のものに想像して言い換えるってことなんだね!!」「そっか!立てるは、こうじゃないの?って予想を立てる、の立てるなんだよ

 教科書をみんなで朗読後、教科書に出てきたあやとりを使って、早速、見立てる作業をしてもらいました。あやとりをほとんどしたことがない子、得意な子、難しいものにチャレンジしたい子・・・。ああだ、こうだ話し合いながら、あるいは1人でこっそりとあやとりの本とにらめっこしながら、お互いに出す問題を作り上げていきます。

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そして・・・
「これ、な~んだ?」
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問題の出しあいっこが始まりました。難しいあやとりに挑戦したAくんは、その表情さえも満足げ。Bさん、Cさんは仲良く作った「オウム」を同時に見せてくれました。
オウム

オウム


 意味を真に理解しないまま、本文の語句の確認をし、内容を把握していくだけの授業なんて楽しくありませんよね。単調な内容がつらつら書かれた説明文なら、なおさらです。何気ない語句も一つ一つ考えて、観察や実践できることはできる限りしてみる。・・実はこの体験、楽しく学習を進めていく上での一番の近道となります。

 楽しい授業は子どもたちの時間の感覚を狂わせます。

「もう終わりなの~?」
この声を聞けた日は、遠回りでも本当にこの授業をしてよかった、と心から思うのです。 

(岩瀬)

【小5】三角形の角

 小学5年生算数は、現在「三角形や四角形の角」を勉強しています。
 ご存知のとおり、三角形の3つの角の和は、必ず180度になります。
 先日行った授業の様子です。

  講師 「この3つの三角形のうち、3つの角を足すと、どんなことが言えると思う?」
三角形_001

  生徒A「が1番大きくなると思う。1つの角がすごく大きいし」
  生徒B「だよ。バランスがいいじゃん!」
  生徒C「えー。が大きく見えるよ」
 
 
 まさか、3つに分かれるとは思わなかったので驚きました。おもしろい展開です。
 
  講師 「じゃー、それぞれ自分が1番大きいと思う三角形をこの紙にかいて」
  生徒B「先生、コンパス使っていい?」
  講師 「正三角形のかき方ちゃんと覚えていたんだね。いいよ。」
  講師 「どうやって調べる?」
  生徒 「分度器でそれぞれ測る」

 それぞれ測りました。そして…
  
  生徒A「90度、40度、50度、あわせて180度になったよ」
  生徒C「3つとも60度。おれも180度だ。」
  生徒B「僕も!」


 その後、「絶対180度になるの?ならないものをかいてやる」といって、いろいろな三角形をかいて調べ始めました。

 「必ず180度になる」教えてしまえば、すぐに終わってしまうところです。
 予想をし、調べ、自分で発見する。それが学ぶ楽しさであり、もっと知りたいという学ぶ意欲につながると思います。
 
 自分たちで考え、何かを発見したときの「驚き」と「喜び」の表情を見ることができるとうれしくなります。
(上村)

【小5】算数・体積「どっちの『かさ』が大きい?」

 現在、小学5年生クラスへは8名の生徒が通ってくれています。北浜南小を初め、北浜小、北浜東小、豊田南小の子どもたちです。
 少人数制であること、またクラスの状況、子どもの習い事等の状況を考慮し、3クラスに分けて授業を行っています。
 先日行った「体積」の授業の1コマをご紹介します。

先生:「2つの立体どっちが『かさ』が大きいと思う?」

生徒:「『かさ』って何?」
生徒:「同じでしょう」
生徒:「立方体の方が大きいと思う」
いろいろな発言が飛び交います。

先生:「んじゃー、実際に比べてみよう!」
生徒:「えーどうやって?」
生徒:「(実際に重ねながら)こうするとこっちがこれだけ大きいけど、こうするとこっちが大きいし…」
生徒:「切ったりできればなー」
予想通りの展開です。
先生:「いいよ。カッター貸してあげる。気をつけて切ってね」

じっーと考えて、なかなか切るところまでいけない生徒、切り刻みすぎてわけがわからなくなってしまう生徒いろいろでした。そんな中、
生徒:「あっ、立方体の方が大きい!」
という声がでました。
先生:「どうして?」
生徒:「これをこうやったら…」

生徒:「おおー」
生徒:「なるほどー」

 作業をしている時、子どもたちはすごく楽しそうです。また、自分たちで答えを見つけることができたときのうれしそうな顔を見ると、こちらもうれしくなります。
 その後、「実際に切るということは、なかなかできないからどうすればいいのだろう?」ということをみんなで考え、1cm3の考えに結びつけました。

 推測をし、裏づけを取っていき、それを証明すること。
 それは、中学以降で学ぶ数学にもつながることであり、社会に出てから必要な事でもあります。
 算数を通して、そのような体験をさせることが、我々、虹の風学修館・講師の使命だと考えています。 
(上村)

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