こんにちは、虹の風学修館の大石です。

みなさんは、この数字が何かわかりますか?


DSC_0267

一番初めに注目すると、「3.1415……」となっています。
円の勉強を終えた人なら気づくかと思いますが、これは円周率を表したものです。

しかし、まだ円周率をやっていない二人にとってはわけのわからない数字です。
これを、1分間でどこまで覚えられるか、ゲームを行い、この数字に関心をもってもらったところで、どこからこの数字が出てくるのか考えてもらいました。


DSC_0264

机に置かれたいろいろなものを測ったりしながら、「3.14」を探しています。
円周と直径を測れたところで、この2つの数字から「3.14」が出てくることを伝えました。
足したり、かけたり、割ったり、ひいたりしながら「3.14」に近い数字が出たところで、まとめと確認を行いました。
二人とも理解と納得を返してくれていました。


小学校の算数では、「こうなるんだよ」と伝えれば、それで終わってしまう単元がいくつかあります。円周率もその一つです。
「円周率は3.14です。これを用いて、直径から円周を求め、円周から直径を求める練習をしましょう。」
これだけで、授業内で行った内容がすべて終わってしまうのですから、授業中にはえらく遠回りをしたと思います。

しかし、そのような授業から楽しさを見出すことができるでしょうか。
算数を楽しみ、算数を好きになってもらうためには、「なるものはなる」と覚える方法では限界があります。
私は、あたりまえのことを実際に確かめることで、算数の楽しさというものに触れていってもらいたいと思います。
そのため、これからも「本当にそうなるの?」と生徒に投げかけながら、様々な体験を用意していこうと考えています。